説明

含窒素スピロ環化合物及びその医薬用途

【課題】本発明は、新規含窒素スピロ環化合物及びその医薬用途に関する。
【解決手段】下記一般式[I]で示される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物、並びにその臓器移植時の拒絶、移植後の対宿主性移植片反応、自己免疫疾患、アレルギー性疾患及び慢性骨髄増殖性疾患治療の医薬用途。


(式中、各記号は明細書に記載のとおりである)


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式[I]で示される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物:
【化1】

[式中、
は同一又は異なって、
(1)C1−6アルキル基、又は
(2)ハロゲン原子であり、
n1は、0〜4の整数であり、
は同一又は異なって、
(1)C1−6アルキル基、又は
(2)ハロゲン原子であり、
n2は、0〜4の整数であり、
m1は、0〜3の整数であり、
m2は、1〜4の整数であり、
=Xは、
(1)CH=CH、
(2)N=CH、又は
(3)CH=Nであり、
Xは、
(1)窒素原子、又は
(2)C−R(式中、Rは水素原子又はハロゲン原子である)であり、
は、下記(1)乃至(6)から選択される基:
(1)水素原子、
(2)下記グループAから選択される同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(3)−C(=O)−Rc1
(4)−C(=O)−O−Rc2
(5)−C(=O)−NRc3c4
(式中、Rc1、Rc2、Rc3及びRc4は同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)下記グループAから選択される同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基である)、又は
(6)式:
【化2】

{式中、
は、下記(i)乃至(iii)から選択される基:
(i)C1−6アルキレン、
(ii)−C(=O)−、又は
(iii)−C(=O)−O−であり、
環Tは、
(i)C6−10アリール基、
(ii)C3−10シクロアルキル基、又は
(iii)飽和単環式複素環基(該飽和単環式複素環基は、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原子数が3乃至7個である)であり、
c5は、同一又は異なって、
(i)シアノ基、又は
(ii)ニトロ基であり、
pは、0〜4の整数である}
で示される基であり、
グループAは、
(a)水酸基、
(b)C1−6アルコキシ基、
(c)シアノ基、
(d)C1−6アルコキシカルボニル基、
(e)C1−6アルキルカルボニルオキシ基、及び
(f)C2−6アルケニルオキシ基からなる群である]。
【請求項2】
一般式[I]中、
n1は、0〜2の整数であり、
n2は、0〜2の整数であり、
m1は、0〜3の整数であり、
m2は、1〜3の整数であり、
Xは、
(1)窒素原子、又は
(2)C−R(式中、Rはハロゲン原子である)であり、
は、下記(1)乃至(6)から選択される基:
(1)水素原子、
(2)下記グループAから選択される1個の置換基で置換されたC1−6アルキル基、
(3)−C(=O)−Rc1
(4)−C(=O)−O−Rc2
(5)−C(=O)−NRc3c4
(式中、
c1は、下記グループAから選択される1個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、
c2は、C1−6アルキル基であり、
c3は、下記グループAから選択される1個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、
c4は、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である)、又は
(6)式:
【化3】

{式中、
は、下記(i)乃至(iii)から選択される基:
(i)C1−6アルキレン、
(ii)−C(=O)−、又は
(iii)−C(=O)−O−であり、
環Tは、
(i)フェニル基、
(ii)C3−6シクロアルキル基、又は
(iii)ピロリジニル基であり、
c5は、
(i)シアノ基、又は
(ii)ニトロ基であり、
pは、0又は1の整数である}
で示される基であり、
グループAは、
(a)水酸基、
(b)C1−6アルコキシ基、
(c)シアノ基、
(d)C1−6アルコキシカルボニル基、
(e)C1−6アルキルカルボニルオキシ基、及び
(f)C2−6アルケニルオキシ基からなる群である、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項3】
m1が0又は1の整数であり、m2が1又は2の整数である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項4】
(m1,m2)の組合せが(1,2)である、一般式[II]:
【化4】

[式中、各記号は請求項1と同義である]
で示される、請求項3に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項5】
(m1,m2)の組合せが(0,2)である、一般式[III]:
【化5】

[式中、各記号は請求項1と同義である]
で示される、請求項3に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項6】
(m1,m2)の組合せが(0,1)である、一般式[IV]:
【化6】

[式中、各記号は請求項1と同義である]
で示される、請求項3に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項7】
(m1,m2)の組合せが(0,3)、(2,1)、(2,2)又は(3,2)から選択される、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項8】
=XがCH=CHであり、Xが窒素原子である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項9】
(n1,n2)の組合せが(0,0)である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項10】
(n1,n2)の組合せが(1,0)である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項11】
(n1,n2)の組合せが(0,1)である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項12】
(n1,n2)の組合せが(2,0)である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項13】
(n1,n2)の組合せが(0,2)である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項14】
がメチル基又はフッ素原子である、請求項10又は12のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項15】
が−C(=O)−Rc1である、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項16】
c1が1個の水酸基又はシアノ基で置換されたC1−6アルキル基である、請求項15に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項17】
が−C(=O)−NRc3c4である、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項18】
c3が1個のシアノ基で置換されたC1−6アルキル基であり、Rc4が水素原子である、請求項17に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項19】
下記化学構造式:
【化7】

【化8】

から選択される、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項20】
下記化学構造式:
【化9】

【化10】

から選択される、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項21】
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物、及び医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項22】
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含む、ヤヌスキナーゼ阻害剤。
【請求項23】
ヤヌスキナーゼがヤヌスキナーゼ3である、請求項22記載のヤヌスキナーゼ阻害剤。
【請求項24】
ヤヌスキナーゼがヤヌスキナーゼ2である、請求項22記載のヤヌスキナーゼ阻害剤。
【請求項25】
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含む、臓器移植時の拒絶、移植後の対宿主性移植片反応、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、及び慢性骨髄増殖性疾患からなる群から選択される疾患の治療剤又は予防剤。
【請求項26】
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含む、関節リウマチ治療剤又は予防剤。
【請求項27】
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含む、乾癬治療剤又は予防剤。
【請求項28】
医薬上有効量の、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを特徴とする、ヤヌスキナーゼの阻害方法。
【請求項29】
ヤヌスキナーゼがヤヌスキナーゼ3である、請求項28記載の阻害方法。
【請求項30】
ヤヌスキナーゼがヤヌスキナーゼ2である、請求項28記載の阻害方法。
【請求項31】
医薬上有効量の、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを特徴とする、臓器移植時の拒絶、移植後の対宿主性移植片反応、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、及び慢性骨髄増殖性疾患からなる群から選択される疾患の治療方法又は予防方法。
【請求項32】
医薬上有効量の、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを特徴とする、関節リウマチの治療方法又は予防方法。
【請求項33】
医薬上有効量の、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを特徴とする、乾癬の治療方法又は予防方法。
【請求項34】
ヤヌスキナーゼ阻害剤を製造するための、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項35】
ヤヌスキナーゼ阻害剤がヤヌスキナーゼ3阻害剤である、請求項34記載の使用。
【請求項36】
ヤヌスキナーゼ阻害剤がヤヌスキナーゼ2阻害剤である、請求項34記載の使用。
【請求項37】
臓器移植時の拒絶、移植後の対宿主性移植片反応、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、及び慢性骨髄増殖性疾患からなる群から選択される疾患の治療剤又は予防剤を製造するための、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項38】
関節リウマチ治療剤又は予防剤を製造するための、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項39】
乾癬治療剤又は予防剤を製造するための、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。

【公開番号】特開2011−46700(P2011−46700A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171260(P2010−171260)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】